BRASS思考でいこう!  

工藤音楽教室講師工藤直子です。上の息子工藤臨は2007年6月の中学3年生からセンチュリーユースオーケストラでトランペットを吹いてきました(2017年就職により退団)。大阪桐蔭高校吹奏楽部を経て、大阪教育大学芸術音楽コース卒業。 現在ヤマハ製造工場、吹奏楽団員として演奏活動頑張っています。下の息子、工藤仁はピアノを弾いています。

私なりのピアノレッスンに対する考え方を書いてみた。

色々と、ブログをやっていると、「どうやったら、小学生に幻想即興曲を弾かせることができるの?」
などの、質問を受けることが何度もあります。
その質問にちょっと答えるような気持ちで書いてみます。


これまでの記事にも、もちろん書いてきていることですが、まず、うちの教室のみんなのすごいところは、「練習を毎日きちんとやってくる人が多い」ということ。

とか書くと「えっ(~_~;)」となる生徒ちゃんもいるでしょうが。

どうして、練習習慣をつけるか、ですが、最初にきっぱり、約束します。
「練習しない人は、会いに来なくていいです」

本当の意味で、私は「自分のお金儲けのためにだけ」レッスンをやっているのではないのです。
そして、頂けるお月謝、というのは、実は「出来高制」でもかまわない、とまで思っています。

つまり、「上手くもしてあげられないのに、ただ、お金をいただく気はない」という事です。

自分自身、また、息子らにもそう。
「上達しない事に、お金を払うなんてありえない」
ましてや、上達しないのに、レッスンを続けることは、お金のみならず、「時間の無駄」です。

私自身が、胸を張って、お月謝をいただくためには、どうしても、生徒さんに上達してもらわねばなりません。

レッスンを始めようと思った時、「こうなりたい」「こういう曲が弾きたい」と、みんな、その難しさもまだ、分かっていなくても、思っていたはずだと思うのです。「エリーゼ」だったり、「子犬」だったり、実際の難易度もバラバラですが。

その気持ちこそ、一番大切なもの。ただ、チューリップが弾けたら、それでいいと思える人は、実はいないと思います。

みんな、「何のために練習するのか」それを、出来るだけ早期に、抱いてもらうことが、まず、原点だと思います。


それから、私自身、驚き半分、残念半分なのですが、この「講師業」をやっていて、「コードの理解」が抜け落ちているレッスンをされている「講師」、「先生」が、日本には多すぎる、という事があります。

ベートーベンも、バッハも、作曲家は、まず、コード、和声の機能の理解が第一で、作曲していたと明白なのにもかかわらず、私らが子供の頃は、その、「何調か」、そして、「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰ」「Ⅰ→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ」という、流れの理解をさせないで、曲を音符通りに弾かせることが、ゴールだと思われている先生は多い。

それが、日本での音楽教育の、大きな失敗点だと思う。

こういうの、英語教育と似ているなぁ。
学校教育で「使えない英語」と言われて久しいけれど、その反動で、会話ばかり入れようとしたら、今度はSVCの「型」が抜け落ちて、結局使えない英語に逆戻り、という(^-^;。

コードが、「単語」だとすれば、和声法は「文型」、その上に、意味があり心の動きがある。

だから、うちでは、とにかく、3和音でのカデンツ、これを全調、回せるように4歳児からやらせています。
6歳ごろには完成、というのを目ざす。

まず、その、全調をという事は、各調号、♭組も♯組も、まんべんなくできるように、がポイント。

これは、絶対音感付けと同時進行しないといけません。
♭組に固定されてしまい、シの♭を、ㇻの♯として唱えができなければ、それは後々、支障が出てきます。

でも、ま、いろいろ経験してみて、どうやら、自然と絶対音感が付く場合圧倒的に♭で唱えている方が多い事に気づくのですが。

絶対音感は8歳までに訓練しないと、という事で、それまでに、♯側での唱えをやっていない、といけない。つまり、出来るだけ年齢が小さいうちに、全調入れた方がいいのです。

しかし、この事に、「子供にこんな難しい事、できないでしょ」と思っているのは、実は本人よりも、親御さんの方だったりします。


私は
「子供を子供扱いしない」という事を心掛けています。
小さいうちは、コードなんて難しい事、理解できないし、無駄なのでは?と考えるのは、コードが難しいと思い込んでいる大人の方であって、子供たちは、実はさっさと、ABCで音を理解していきます。

(ただし、小さいうちは、まだ、ぴんと来ていなくても、「ああ、そういうことか」という理解がある日突然来ますw。
その材料になるのが、この、コード進行の理解です。)

そもそも、何の曲をやろうとも、私が一番嫌いなのは「あなたにはまだ早い」という事。
早くなんてない。それどころか、ボヤボヤしていたら、やってきた子はできているのに、置いていかれることになります。

さっさと自分がやりたい、弾きたいことをやる。それに尽きます。

親は、出来るだけ、子供さん自身が「これを弾きたい」という気持ちを作ってあげることが大切。

本人がやりたくもない曲を、押し付けるのではなく、「やりたくなるように」、持っていけなければなりません。

それには、子供自身が「自分は、天才で、特別な子で、素晴らしい演奏ができる」と、思い込むこと。
そのためになら、いくらでもピアノに向かえるのです。

だから、ピアノをやらせようとする、親御さんは、ぜひ、「順番を間違えない」事を、心掛けてほしいと思います。

まず、たくさんの曲を、お子さんに聞かせてあげて、一緒にドレミで歌ってあげて、心を動かす事。
その、心を動かすことの、原点が、コード進行、和声法にあるのです。


ざっと、思いを書いてみましたが、そのほかにも、様々な面で「コツ」と思えることがあります。

そのほとんどが「私が言われたら、嬉しい事」であったり、「こう言われると困ってしまう」事を言わないようにしていたり、また、親御さんとの良い関係を作ることであったり、という事もあります。

特に、子供たちに接する時には「パパママは、こうしたら、こう返してくる」という、子供の予測を「裏切る」。
「叱られるだろう」という時に、ウケて笑ってあげる(もちろん、笑えない危険な事、暴力などは論外ですが)。
「やりなさい」と言う代わりに「やらなくていいよ、やりたくないんでしょ」と言う。

「なんで?いま、嫌だって自分が言ったんだよ、やめたらいいじゃん」と、本人の意思を「肯定してあげます」。

2度、繰り返しこちらが本気である事を理解してもらいます。というか、本気です。

そう言われて、本当にやめるという子は滅多にいません。
が、たまにはいます(^-^;。その場合、やめてもらいます。あくまでも、選ぶのは本人、自分次第です。

子供たちは、バカではない。自分がどうするのがいいのか、本当は分かっていることが多くあります。でも、意地を張る。
その「意地を張る」ことが、いかに、ツマンナイ事かを、自覚させる、本当にいい方向に引き上げてあげる事、それが講師の役目だと思っています。

自分が、今できていない事から、逃げずに向き合って、弾く能力と知識を手に入れることが、どれだけ、自分の人生の中で大切な事か、ピアノを弾ける人は知っています。


自分自身、ピアノを弾いてきて、実は後悔ばかりでした。

やるべき時に、知るべき時に、勉強できなかった自分の子供時代を思うと、悔しくてたまりません。

自分には、弾ける人間になるための、先生との出会いの運はありませんでした。

それでは、なぜ、今があるのか?それ自体が私が生徒さんに教えてあげたい事なのです。
とにかく、練習、たくさんピアノを触ること。
誰かに押し付けられるのではなく、弾きたくて仕方がない、それを持っている人しか、上達しないのです。

楽曲を知らない、自分が恥ずかしかった。演奏会で聞いた曲を必ず、手に入れて弾いていった。
しかし、弾いても、弾いても、この程度にしかならない。

これだけ、弾いているのに、まだ、ミスはなくせない、自由に歌えない。
わたしですら、そんな思いを抱いているのに、ましてや
「先生に会うまでに一回しか弾いてこなかった」子供が、私と同じように演奏出来たら、それは本物の天才です。

本当は、講師が先生が、一番よく分かっているはず。練習しないと弾けるようにならない、という当たり前のことを。
それだから「週1回弾いてレッスンに来たら、うまくなる」などと、バカな勘違いさせてはならない。

そこをちゃんと、伝えられない、理解させられない講師は、講師ではない。詐欺師だとまで言いたいです(^-^;。


だから、まず我が子にはなにを、どうしなければいけないのか、色々考えてきました。
その上で、見つけてきたことを、生徒さんには実践しています。
私のように、悔しい思いをしながら、ピアノと付き合うことになることの無いように、今考えられる精一杯で、生徒さん達とは勉強と、歓びを積んでいきたいと、思っています。
[ 2014/09/04 11:13 ] ピアノ | TB(-) | CM(0)
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工藤 直子

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音楽教室は、4月年度代わりの、5月スタートのところが多いですが、ウチでは、いつでもスタート受け付けています♪
いつもどうすれば「より短時間でより上手くなる」か、「たくさんの曲が弾けるようになる」か、「楽譜ナシで自分で伴奏が出来るようになる」かなどを考えつつ、レッスンしています。

ただし!質の高い音楽をやるからには「楽譜から曲をきちんと解釈すること」は不可欠。ソルフェージュも力を入れます。

※現在のところ、早期開始の全員、「絶対音感」を身に付けてもらっています。

私自身は、きちんとした「訓練」によって付いたものではないのですが、とにかく「便利な能力」。息子達には付けさせるぞ!といくらかの本を買い、実行した結果「完璧な絶対音感」が身につきました。

その実績を生かして、生徒さんにも実践しています。

もちろん、特別な料金など要りません。あくまでも自然に当たり前に、「絶対音感持ち」になります^^。

ただし、これは「8歳までのお子さんまで」に実践しないと、脳の発達上、難しいです。

これが、音楽は早期教育が必要な所以です。

月4回(年間46回)、一回40分レッスンです。

教室空き時間

ピティナ指導会員♪

PEN会員♪

メールフォームからご連絡くだされば、詳細をお知らせします♪
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
グランドピアノYAMAHA C3X、グランドピアノK.KAWAI GM10、KAWAI 電子ピアノCA95、トランペット6本(スパーダ、ヤマハC管YTR-8445S KMV、ストンピ ピッコロトランペット、ヤマハYTR-4335GS、ニッカンコルネット、スワロー、Jマイケル250、ポケトラ)Tpマウスピースは現在15本。
サックス2本(Jマイケルアルト、テナー)
クラリネット、フルート(いずれもJマイケル)
バイオリン3本(SUZUKI、ハルシュタットV45、バッタモン、弓4本)
チェロ(ハルシュタット)
エレキギター2本、ベース1本、フォークギター(MORIS)、ギタレレ、ウクレレ1本
ブルースハープ3本(C,F、B)
お箏、三線、尺八
リコーダー(ソプラノ3本、アルト2本)
ピアニカ2台、タンバリン、トライアングル、カスタネット、鈴
と、キーボード(YAMAHA)、EMR1(MIDI音源)など、数えたら40ほどの楽器に囲まれております。

とにかく、家族で楽器オタクです。

クラシック、ジャズ、ロック、邦楽(お箏、三味線、民謡、演歌含むw)大好き。

また、大変ガンオタ(ガンダムのみ1年戦争限定)・・・加えて、アニメ全般、どの楽器でもアニメソングを演奏できますデス♪(それが一番楽しかったりして?)

このよーな大変オタッキーな銀猫一家ですが、よろしくお願いいたします。

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