BRASS思考でいこう!  

工藤音楽教室講師工藤直子です。上の息子工藤臨は2007年6月の中学3年生からセンチュリーユースオーケストラでトランペットを吹いてきました(2017年就職により退団)。大阪桐蔭高校吹奏楽部を経て、大阪教育大学芸術音楽コースで学んだトランペット奏者。下の息子、工藤仁はピアノを弾いています。

ピアノレッスン、雑感。

14日に、3月の合同発表会に向けての会議があり、出演順を決めてきた。

うちの生徒ちゃんたちの、3月の発表会の曲は以前に書いていたとおり。
そして、この度、小1のIちゃんが入会し、前の先生の所で「ベト:トルコ行進曲inC」を弾いているので、その程度の曲で、3月までに仕上げて出てもらう事に。

それで14人。後2人、新入会の方がいるけども、その方々はまた、初舞台は来年にという事になった。


雑感、というか、そうやってレッスンをしていて、感じること。

うちの生徒ちゃんたちは、うまいこと、やる気になってくれていて、特に中学生は、勉強、クラブも大変ながら、続けてくれている。

彼女らはもう、年長、小1からの付き合いで、7,8年目くらいか。さすがに、練習の仕方を試行錯誤したり、意欲を失ってしまうことはない。

自分達の中で、「何のためにピアノを弾いているか」ちゃんと、分かっている。

小学生組みは、これまで紆余曲折あっても、なんとか楽譜を読み・・・なんと、考えれば、全員、ちゃんと読んで弾くことを、実行してくれている。

まだ、「パッと、初見で形にする」とまでは行かなくても。

そして、やっぱり、幼稚園生さんたち・・・。こちらは、半々てところか。

音符は読めても、見ながらは弾けない、というのが、半分。
まったく、読む気がない系は半分。

もちろん、導入において、おそらく多くの先生が格闘する、この、譜読み。

一つ一つ、音譜をドから増やしていき、丁寧に繰り返して「覚えてきたな」と思っても、次の週にはリセットされていたりなど、しょっちゅう。

しかも、やっぱり「拒否派」は実はある時点を境に「全く読まなくなる」

これは、拒否派さんの、共通するパターン。

何故なら、譜読み拒否に繋がる、きっかけの言葉があるから。

それは
「うわー!楽譜もないのに、聞いただけで弾けるって、天才じゃん!すごいよ!」
である。

これ大抵、言われる時は本人も「凄い、私すぐに弾ける!」と思っていたところで、親御さんや周りの大人に言われるので、物凄い事だ!と有頂天になってしまうのだ。

そうなるともう、「楽譜?そんなものなくても、弾けるから!」と思い込む。

これがねぇ。その幻想から「あれ?おかしいな」と気が付いた順に、音譜を読み始めるんだけど。

早く、ミミコピが出来た子ほど、それが「ピアノが弾ける人ほとんどに、当たり前に出来ていること」だと気が付かない。

そして、これは、もちろん、本人の問題でもあるけれど、じつは親御さんにも、問題がある。

やっぱり、多くの子供の演奏、コンクールで勝っているような子・・・。また、オーケストラに入ってくる中学生、弦楽器の子など、もう、ピアノ弾きなどには、足元にも及ばない音感、「絶対音感」と「音程感」を身につけている。

「井の中の蛙、大海を知らず」とはよく言ったもので、たかが、ミミコピで弾けるくらいで、天才だなどと喜ぶのはヨロシクナイ。(と、もっとも、その罠にはまった私がいう!)

聞いて、音程が取れるだけでは、本当に、細かい表現まで理解することは到底不可能で、また「誰かが演奏しているもの」を真似ているのでしかない。

結局、ショパンが残したものは「楽譜」であって「音」ではない。また、例え「ショパン本人演奏」があって、それを真似ればいい、のが「ピアノが上手いこと」でもない。

ショパンが聞いたら「それだ!」と言ってくれる演奏、は正解かもしれないけれど。

それには、「楽譜」を無視しては、けっして近づけない。


私がそのことに、本気で気付いたのは32歳だった(爆)。

息子達に、ピアノをやらせる時に「バイエルでは、3年遅れる」という本を読んで、大変衝撃と、納得を感じたけれど、「楽譜を読まなければ20年遅れる」という本を書きたいくらい、読むかどうかで、その先に出来る事が決まる。

なのに、だ。

説得しても、またイチから、ドから教えても、読まない子がいる。そして、得てしてそういう子はバッチリ、音名をあてられる。

絶対音感訓練は、脳の発達上8歳まで。だから、音感訓練は早く始めるに限るし、そこに迷いも、疑いもない。やらなければ後悔する。

しかし、それをやる時に・・・やっぱり、親御さんの意識の方こそ、変えておかなければいけない、と最近よく感じる。

とにかく、「井の中の蛙」ではいけない。出来て当たり前の事を、褒めすぎて勘違いさせてはいけない。


そして・・・やっぱり「音楽が好き」ということ「演奏が出来る」ということ、「良い演奏」の意味こそを、早く理解してもらわねばならない。

「正しい方向」というのは、音楽は数学のように答えは一つで、必ず導き出されるものではなく、一人ひとりの違い、考え方、性格で、様々に変化する中で、いかに感銘を与えられるか、人の心を動かせるか、ということ。


そして、なにより演奏している本人の心が、震えること。
弾いていくことに対して、そうなるともう、迷いもない。そこに、連れて行ってあげたいのだ。体験させてあげたいのだ。

なのに、その扉の第一歩である譜読みを、しないでもいいと思いミミコピで自惚れちゃう・・・。なんとか、目を覚まさせたい。

だからついつい・・・絶対自惚れているな、と思うところで、ダメ出しをするしかなくなる

それは、親御さんにとっては、ある意味ショックかもしれなくても。

そこで、私の側も葛藤がある。出来ていると思い込んでいる、生徒ちゃん親子に、「ダメ!」と言って、やる気をそがれたのでは、元も子もない。

本心は、たった短期間で、よくここまで、と私自身も嬉しいし、褒めてあげたい。

けど・・・先生とはそういう役回り、と思うし。ただ、やっぱり、物事には多面があり、「ダメ!」で、理由も伝えた上でやらなければ、それはそれまで、かもしれない。

冷たいけど。

そこが、ほんとに「単なる趣味でお友達に教える」のとは違う、お金をやり取りする関係、と思うしかないのかも。

あと、やっぱり、最後は「信じてくれるかどうか」だな。

「ミミコピだけでは、上手くならない」というのは本当の事で、「どうしても、読んで弾かねばならない」。そして、必ず、読めるようにもなるし、やればやるほど簡単になる。

それが譜読みであり、ピアノが上達するということ。

こういった事を・・・「ふん、楽譜なんて無くたって」という考えを変えてくれないならば、それはそれまで。その範囲でできることをやるのが楽しいなら、いいんじゃないかな。

あくまでも、自分が選んだことであり、後悔しないのならば。

実は、一番後悔しているのは私なんだろうけれど。32になるまで、本当に読めてなかった、適当に弾いていたのだから。

そんな事を、近頃のレッスンで考えている・・・。けど、ほんと、万人が万人、出来ることじゃないから、出来たら価値があるし、評価されるのが演奏であり音楽であり。

それでも、子供達はもちろん、パパママも親子であり別の人間でもある。価値観だって親子こそ、本当に違うことも多い。

それでも、共通の「感動」を求めて、大切な時間を作っていきたい。

それが、レッスンかな、と思ったりもする。
[ 2011/12/14 23:28 ] ピアノ | TB(-) | CM(0)
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工藤 直子

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音楽教室は、4月年度代わりの、5月スタートのところが多いですが、ウチでは、いつでもスタート受け付けています♪
いつもどうすれば「より短時間でより上手くなる」か、「たくさんの曲が弾けるようになる」か、「楽譜ナシで自分で伴奏が出来るようになる」かなどを考えつつ、レッスンしています。

ただし!質の高い音楽をやるからには「楽譜から曲をきちんと解釈すること」は不可欠。ソルフェージュも力を入れます。

※現在のところ、早期開始の全員、「絶対音感」を身に付けてもらっています。

私自身は、きちんとした「訓練」によって付いたものではないのですが、とにかく「便利な能力」。息子達には付けさせるぞ!といくらかの本を買い、実行した結果「完璧な絶対音感」が身につきました。

その実績を生かして、生徒さんにも実践しています。

もちろん、特別な料金など要りません。あくまでも自然に当たり前に、「絶対音感持ち」になります^^。

ただし、これは「8歳までのお子さんまで」に実践しないと、脳の発達上、難しいです。

これが、音楽は早期教育が必要な所以です。

月4回(年間46回)、一回40分レッスンです。

教室空き時間

ピティナ指導会員♪

PEN会員♪

メールフォームからご連絡くだされば、詳細をお知らせします♪
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
グランドピアノYAMAHA C3X、グランドピアノK.KAWAI GM10、KAWAI 電子ピアノCA95、トランペット6本(スパーダ、ヤマハC管YTR-8445S KMV、ストンピ ピッコロトランペット、ヤマハYTR-4335GS、ニッカンコルネット、スワロー、Jマイケル250、ポケトラ)Tpマウスピースは現在15本。
サックス2本(Jマイケルアルト、テナー)
クラリネット、フルート(いずれもJマイケル)
バイオリン3本(SUZUKI、ハルシュタットV45、バッタモン、弓4本)
チェロ(ハルシュタット)
エレキギター2本、ベース1本、フォークギター(MORIS)、ギタレレ、ウクレレ1本
ブルースハープ3本(C,F、B)
お箏、三線、尺八
リコーダー(ソプラノ3本、アルト2本)
ピアニカ2台、タンバリン、トライアングル、カスタネット、鈴
と、キーボード(YAMAHA)、EMR1(MIDI音源)など、数えたら40ほどの楽器に囲まれております。

とにかく、家族で楽器オタクです。

クラシック、ジャズ、ロック、邦楽(お箏、三味線、民謡、演歌含むw)大好き。

また、大変ガンオタ(ガンダムのみ1年戦争限定)・・・加えて、アニメ全般、どの楽器でもアニメソングを演奏できますデス♪(それが一番楽しかったりして?)

このよーな大変オタッキーな銀猫一家ですが、よろしくお願いいたします。

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